★災害情報★

漁師も助けあいながら・・。~「東日本地震津波」

ようやく、待ちに待った、昨夜から、電話回線が復旧しました。
さっそく、モデム、LANに電源を入れて、ブラウザを起動。
溜まっていた、何個かのソフトのアップデートが出てきて、インターネットまで繋がるのに時間がかかりましたが・。

これまでの携帯での投稿。
いつも応援、励まし、温かいコメント。優しいブロガーに恵まれた自分は幸せ者です。
こんなに日本全国のみならず、海外の友が支えてくれました。
ホントに感謝していまあす。ありがとうございます。
また、記事転載、拡散などホント感謝です。
携帯ではりレスもなかなか出来ませんでした。これで、なんか皆さんと、かなり、近くなった感じが
します。ホットしました。これを待っていたのです。
今日から、PCでブログ、ツイッター、フェイスブックなどいろいろできます。
とにかく、毎日更新しようとおもっています。
また、これからも出来ましたら、
記事転載、拡散などどうぞ、よろしくお願いいたします。

そして、この書庫「被災地漁師の声~東日本大震災津波」を作りました。

↓ここらあたりに行方不明になった現場。前の安否確認に行って来た山田町の境田地区。未だに山田町は、行方不明者の数が把握できていません。

さて、今被災地では行方不明者の捜査と並行しての、瓦礫の撤去作業が始まりましたが、いろいろなモノがあり、作業ははかどっていませんーーー。

↓道路脇は瓦礫の山莫大な量です。どこも一時、瓦礫置き場に苦労しるようです。



昨日は、保険の相談に行って来ましたが、まだまだ保険の窓口もごったがえしていて、相談できる状態ではなく、とりえず写真を撮影しておいてください。との事。

そのまま、避難所に行き、漁師仲間との話してるうちに舟を沖にだして舟一隻だけが残ってる先輩漁師と合いました。
その人は、家も倉庫も漁具。すべてを失っている人で「舟はあっても漁ができない漁師」です。まあ、地震当時、沖合で操業していたので助かった人です。沖から観る津波はすごかったようです。沿岸が波で真っ白にみえた、その時に家もやられたと言っていました。
俺が漁師専業になった時に、いろいろ世話にもなりましたし・・。

クチは悪いが、人はいい人です。


こんな時は、漁師は助け合いの精神で・・。
自分の倉庫整理もあり、漁具(鮭鮭延と刺し網)を差し上げるから倉庫に採りに来て、と言ったら。とても、喜んで、すぐさま2台のトラックを手配して避難所から来ました。


少し、もったいない感じもしましたがまた、自分が漁師に復帰できるのなら、またその時に考えればいいことですからねー。
↓↓今回、僕が残した漁具。外にまた山の倉庫にどっさりありますけど・・。

漁師に復帰するとしても、まず港が今の状態では日本海、北海道あたりから中古漁船を持って来ても、舟を停泊できる状態では有りません。

前出の漁師の人も、あまり被害のなかった、久慈市の港に舟をおいています。

チョットした、シケが来るとすぐにやられてしまう感じですから、まず港が良くないとどうしようも有りません。
復旧するには、三陸沿岸すべての港がやられているので、5~10年はかかるのではないかとおいう話です。
政府もここらで、どこまで援助してくれるのか・・・?原発事故で、そのような細部までは決まっていません。
だから、復旧が遅れてしまうのです・。

また、漁業組合も復帰できるのかさえ不透明です。
養殖業者もやめてしまう人が多くなりそうだと、組合長さんの話でした。

↓↓壊滅的な被害の港です。現在、堤防そのモノが倒れて、波消ブロックが港に入っていて、舟の走行も停泊もむりです。























↓↓ドック場所も全然支えません。


















今日は、サッパ舟(16尺の小舟)の注文の期限日・・。

迷うところでです。昔、親父が漁師をしていた頃、40年前はこれだけで、漁師が成り立ったのですが・・。
今は、この舟だけではまず。経営は無理です。
しかし、このサッパ船は、磯モノ(アワビ、ウニ、天然ワカメ等)の漁をする為には最低限必要な舟です。
今、注文しても5年はまたなければ出てこないようです。
船外機、道具と合わせれば、(舟60万+船外機80万+道具(箱めがね、カイ、竿などなど)30万円)170万は掛かります。
まあ、自分の場合。道具は無事なので、舟と船外機ですから、140万円で済ますが・・。
しかし、この状態での出費は大きいですねーー。
こんな事を今、嘆いてもなんですが、「第八 みさご丸」あって、漁をすれば10日以内でこの位の水揚げはあったのですが・。
それに、津波前は、いくらでもただで貰える舟がたくさんあったのですが・・。皮肉な話です。

↓↓これが16尺のサッパ船です。























造船所もすべて流されたので、舟が出来るまで、最低で5年。
港が完全でないにしても、復旧に10年もかるのでは・・。そう考えると、自分の歳がなくなります。
廃業するならいらないのですが・・。
そこら辺の、港復旧やいろいろな支援の具体的なことが政府の方針が全く遅れています。
仮設住宅もそうです。


舟に関しては、具体的な、決まっていないので、自己判断に・・。
だとすれば、注文するか・・?また、造船しても港が使えないと意味が有りませんから・。
どうしようか、迷っています。

今日中にその結論は出さないといけません。

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原発の放射線の入った水を、海にしててる東電、全く頭にきますねーー。それを黙認してる政府。
あの水は黒潮に乗って北上します。丁度、宮城、岩手に登ってきます。
また、被害の大きい、津波被災地に負担をかけるようなものです。
被災地に2次災害を及ぼすものです。それこそ、被災地にはなんにも悪いことはしていません。
そして、東電の電力も使っていません。
そんなことも考えづに、関東で使う電力を福島に立てて・・。いつも東北は犠牲になって来たのです。

今日はサッパ舟の結論を考えながら・・。今日も倉庫回りの整理です。
とにかく、マイペースで、毎日コツコツやって行くしか有りません。長くかかる作業ですから・・。


関連情報

死者1万2431人に=16万人避難続く―東日本大震災

時事通信 4月5日(火)17時26分配信
 東日本大震災は5日、発生から26日目を迎えた。警察庁の同日午後8時時点のまとめによると、死者は1万2431人、行方不明者は1万5153人で、合わせて2万7584人となった。避難生活を余儀なくされている人は、新たに北海道が加わり18都道県2294カ所で、約16万3000人に上った。
同庁によると、死者は宮城県7571人、岩手県3643人、福島県1157人など12都道県に上る。同庁が把握している行方不明者は宮城県6312人、岩手県4502人、福島県4335人など6県にわたっている。
行方不明者について、宮城県の仙台市、東松島市、山元町、南三陸町と岩手県山田町の5市町の分は詳細な調査が必要として集計しておらず、不明者数がさらに膨らむ可能性があるという。 


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また都合の良い方は、また、記事転載、拡散などお願いいたします。



転載元: 山と土と樹を好きな漁師