★災害情報★

津波に水没して生還した1本の奇跡の桜~ついに満開に~「岩手・田野畑村被災地からの報告」

奇跡の1本の桜。ついに満開に・・。
「津波に負けず、残った一本の桜。復興のシンボルに・。」
4月30日にアップした記事。
大変、多くの反響がありました。
この時はまだ、蕾でしたが・・・。その後、暖かい日が連日続き。
昨日、ついに満開に・・。
鉄骨の建物の陰にあった桜でしたが、鉄骨の解体が終わったら、姿を現したのです。
元々は、10本ぐらいの桜並木でしたが・・。
僕の家と海の間にある、たった1本の桜に樹となりました。
浜の大きな黒松の防風林は、全て根から剥くれたり、折れて流れてなくなりました。
そんな中、この桜は凛として空に向かって幹を立てています。
瓦礫に中でたった、1本華やかに咲いています。
周りの状況から、見て、津波の中に、一旦は水没したはずです。
まさに「奇跡の桜」と言えると、思います。

































































 

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あの、津波の時に人も、
チョコットした運と不運で助かった人もいれば、亡くなったり、行方不明になった人が沢山います。
例えば、
山に逃げ上がる途中に、ホンの何秒かのところで流されてしまった人。
その時、たまたま、樹の枝に掴まり助かった人。
避難した場所や、時間よって・・。などなど、生死を分けたのは、本当に運としか言いようがありません。
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この桜は、場所が良かったのでしょう。
しかし、海水に完全に浸った桜の樹なのです。

この、奇跡の桜を見つけた時は、嬉しくて、本当に涙がでてきました。
そして、ついに満開になったのです。
発見以来、毎日のように行って、土の塩分をなくすように桜の樹には、真水をかけてきました。
しかし、周りの土は海底の泥や砂が土の上に上がり、完全に塩害です。
草も何も生えてきません。
山の樹木も、津波の海水が入ったところは、ほとんどの樹が枯れています。
まあ、この桜の樹は、ホントに凄い生命力です。運がいいとしかいいようがありません。
この桜の樹は自分の心の中では、復興(福幸)のシンボルです。
















この生命力に勇気と希望のエネルギーをもらいながら・・・・。生きて行こうと思っています。
そして、これからもなんとか枯れないように、見守って行こうと思っています。


転載元: 山と土と樹を好きな漁師